CentOS7(さくらのVPS)にRails環境を作る

CentOS7(さくらのVPS)にRails環境を作る

構築する環境

  • さくらインターネットのVPSに構築
  • CentOS7
  • rbenvでRubyのインストール、管理
  • ruby2.6.0
  • rails5.2.0

OSのインストール(または、OS再インストール)から始めます

まずは、さくらインターネットのVPSコントロールパネルにログインして、OSのインストールから始めていきます。

せっかくなので、スタートアップスクリプトはつかわないで構築していきたいと思います。


ターミナルでシェルログイン

OSインストール時に設定したrootパスワードを利用してターミナルからSSH接続します


作業用ユーザーを追加してrootと同じ権限を付与する

こちらは環境を構築する事前準備です。

ユーザー追加

まずuseraddでユーザーを追加し、passwdでパスワードをセットします。

useradd ユーザー名
passwd ユーザー名
# パスワードを求められるので、2回入力

権限付与

# visudo

エディタが立ち上がったら、

root	ALL=(ALL)	ALL

の記述の下に追加したユーザー名で同じ権限を与え保存しましょう。

ここまでできたら、対象のユーザーでログインし直してください。


依存ライブラリインストール

yumでNode.jsやgit、gcc、sqlite等まとめてインストールしちゃいましょう。

$ sudo yum -y install git-all nodejs openssl-devel readline-devel sqlite sqlite-devel gcc gcc-c++ 

rbenvのインストール

バージョンを簡単に切り替えたり、異なるバージョンを管理すためrbenvをインストールしていきます。

RVMよりrbenvの方が一般的かと思います。

詳しい違い等については、ご自身でググってくださいませ。

Githubからrbenvの取得

まず、git cloneでrbenvを入手していきます。

ここで利用しているコマンドについては、各リポジトリのドキュメントにかいてますので、確認の上実施してください。

$ git clone https://github.com/rbenv/rbenv.git ~/.rbenv

rbenvコマンドを利用する為にパスを通します。

.bashrcに書いている方もいるようですが、.bash_profileの方がいいでしょう。

違いについては、こちらが参考になります。

ついでに、rbenvの初期化も。

$ echo 'export PATH="$HOME/.rbenv/bin:$PATH"' >> ~/.bash_profile
$ ~/.rbenv/bin/rbenv init

$ echo 'eval "$(rbenv init -)"' >> ~/.bash_profile

このままでは、rbenvがコマンドとして使えないので、bash_profileの内容を反映させる。

source ~/.bash_profile

次に、ruby-buildをgit cloneで取得する(rbenvのプラグインとして導入する)

$ mkdir -p "$(rbenv root)"/plugins
$ git clone https://github.com/rbenv/ruby-build.git "$(rbenv root)"/plugins/ruby-build

ついでに、gemインストールの際にドキュメントインストールを省く為に以下も行っておきましょう。

$ echo "install: --no-document \nupdate:  --no-document\n" >> ~/.gemrc


Rubyのインストールとバージョン設定

rbenvの設定が終わったところで、rbenvコマンドを利用してRubyをインストールしていきます。

インストール出来るバージョンについては、

rbenv install -l

で確認出来ます。

今回は2.6.0をインストールしていきます。

$ rbenv install 2.6.0

若干時間かかりますが、インストールが完了したら、バージョン確認の上、設定。

# rbenvのバージョン確認
$ rbenv versions
 2.6.0

# Rubyのバージョンを設定
$ rbenv global 2.6.0

# Rubyのバージョン確認
$ ruby -v
ruby 2.6.0p0 (2018-12-25 revision 66547) [x86_64-linux]

gemでsqlite3ドライバー、bundler、railsのインストール

$ gem install sqlite3

$ gem install bundler

railsについては、-vオプションで5.2.0をインストールしていきます。

$ gem install rails -v 5.2.0

これで、rails環境構築完了となります。


せっかくなので、この流れで次回は Apache、MariaDB、Passengerにてデプロイまで解説していきたいと思います。

では、また!

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